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あまり自作語りばかりしてもなあ、とは思いつつ、半引きこもり(笑)の不健全な生活をしているので話題も乏しく。
えー……実は久しぶりの18禁展開ということで参考になるものをと、ムーンライトノベルズ(以下「ムーン」と表記)から何作か読んでみました。「ムーン」では連載されている作品を三本ほど追っていますが、最近それ以外はあまり読んでいませんでした。しかも18禁展開に備えてということで、そっちの描写をがんばっている作品を、私もがんばって読みました。……つかれました。
読んだのはBLの掌編を一本に長編一本、NLの長編を一本の計三本でして、後者のNL長編がなかなか……何というか……とにかくがんばってました(笑)。
結果的には当初目的とする意味での参考にはならなかったんですが、違う意味でいろいろ勉強になりました。作品名はあえて上げませんけれど、「ムーン」では女性向け部門でかなりの人気作です。昨今の女性読者が求める作風というか傾向というか、そういうのが理解できました。今まで理解していなかったのか、と言うと、何となくは理解していたんですけどね。
まずストーリーは
ハッピーエンド。お約束です。
健気で心やさしい不遇な少女が、お金持ちでハンサムだけど孤独な青年と出会い、その凍りついた心を(色んな意味で)溶かす、という内容。
そして驚いたのが濡れ場の多さ!
いや、すごい。当方はそっちの方向へどうやって話を持って行くかと四苦八苦していましたが、人気作は違います。ちゃんと数えていませんが、おおよそ
三話に一度は濡れ場という密度です。
設定にはツッコミどころ満載ですし、出会っていきなりコトに及ぶあたり、正直ドン引きでしたが、そんなことを気にしちゃイカンのですな。主人公二人の心情の変化が重要で、状況もそのために動いている。このご都合主義こそ、単純だけど物語りを明快にしています。序盤にドン引きしつつも読み進めた結果、ラスト近くで主人公二人の想いがすれ違い、そして通じ合う山場は、それなりに読ませるものがありました。
うちのおっさんは結構な無法者だし自信家だけど、やっぱりいきなり寄り切り押し倒しは無理です。そもそも相手が相手だから、刃物抜いての殺し合いになりかねない。この殺伐とした世界観がまずダメ。そしてアウトローきどりの人物であっても、結局は作者の分別くささで行動させちゃってるところがさらにダメダメなのでしょう。
当方にないものをたくさん見つけました。見つけたからって、それをこの先補えるのかというと、それはまた別なんですけど知っておくのは悪いことではないと思います。
そしてもう一つ。これは私個人の所感にすぎませんが、オンラインの無料作品というものに求められるものをかいま見た気がします。誤解を承知で申し上げると、くだんの作品は商業作品として値段がついていればまず売れないと思うのです。
価値基準というものにも適材適所があるのではないだろうか。えろい小説を夜通し読みふけったあとの、白々と明ける空に細める鰐屋のかすんだ目からは、毒気が抜けていたのでありました。
[4回]
拍手コメント返信です ◆奈々氏様
奈々氏様も書かれる方なのですね。どちらで書いていらっしゃるんですか? 以前は好き勝手に書くタイプでした。でも文字数制限のある環境で書き続けて利点がわかって来ました。最初はつらいですが、慣れると話運びにメリハリつけやすくなるので、こういう経験は積んでて損はないと思います。お互いがんばりましょう!
◆2013-04-18 00:33:19様
ご満足いただけたでしょうか(笑)。
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